TECHNICAL INFORMATION

Mother Vegetable Confidence 一般的なシリカとの違いと製造方法

Mother Vegetable Confidenceのシリカパウダー

Mother Vegetable Confidence(マザーベジタブル コンフィデンス)は、微細藻類が形成するシリカ(SiO₂)の骨格を活用した天然由来のシリカ原料です。合成シリカを含む他のシリカ原料との主な違いは、シリカの形成過程と原料化の方法にあります。

合成シリカの多くは、石や鉱物、籾殻などに由来する原料を用い、高温工程や硫酸等との反応によって製造されるものがあります。一方、Mother Vegetable Confidenceは、微細藻類が水中のケイ素(Si)を取り込み、生命活動によってシリカ(SiO₂)を形成する特性を活かしています。製造工程では、硫酸や塩酸等の酸によるシリカの化学的抽出や高温焼成による精製を行わず、遠心分離などの工程を中心に原料化しているのが特徴のひとつです。

また、一般財団法人日本食品分析センターの分析試験において、シリカの含量96.9%が確認されています。
本ページでは、Mother Vegetable Confidenceの特徴を、原料、形成過程、製造方法、品質、用途の観点から解説します。

Mother Vegetableはどのようにシリカを形成するのか

水中のケイ素を取り込み、Mother Vegetable(微細藻類)が、シリカの骨格を形成する

何万種と存在する微細藻類のなかでも、「珪藻」と呼ばれる種類のものは、細胞の周囲にシリカを主成分とする殻や骨格を形成する特徴を持ちます。一般的に、自然界の水中には、ケイ酸などの形でケイ素が溶存しており、珪藻は、これらの溶存ケイ素を取り込み、細胞内でシリカを形成します。

形成されたシリカは、細胞を構成する殻や骨格の材料となります。
この過程は、一般にバイオシリカ形成(Biosilicification)と呼ばれています。

珪藻のシリカ骨格には、微細な孔や規則的な構造が認められ、その形態は生物の種類によって異なります。
Mother Vegetableでは、スケレトネマ(Skeletonema)、キートセロス(Chaetoceros)、アウラコセイラ(Aulacoseira)など、シリカ骨格を形成する珪藻に着目しています。

生物における骨格形成との関係

例えば、人間の骨は、カルシウムなど、リン酸カルシウム系のミネラル(無機成分)を利用して、硬さや強度を得ています。珪藻の場合は、シリカを利用して細胞の殻や骨格を形成します。両者の生物学的な仕組みは異なりますが、それぞれ無機成分を身体の構造材料として利用している点に共通性があります。

Mother Vegetable Confidenceは、このように、微細藻類が自然の力で水中のケイ素を取り込み、シリカを形成する特性を活かし、硫酸や塩酸等による酸抽出や高温焼成による精製といったケミカル処理を行わず、天然由来の高純度シリカを原料化しています。

SILICA COMPARISON

Mother Vegetable Confidenceと一般的なシリカの違い

シリカ(SiO₂)は、原材料や製造方法によって複数の種類に分類されます。
Mother Vegetable Confidenceは、微細藻類が水中のケイ素を取り込み、生命活動によって形成したシリカ骨格を利用する原料です。

一方、鉱物由来シリカや籾殻由来シリカには、原料の精製・回収過程で、硫酸や塩酸等による酸処理や加熱処理を行う製造方法が多くあります。

以下では、鉱物由来シリカの酸処理・焼成を伴う精製例と、籾殻由来シリカの酸処理・燃焼を伴う回収例を比較対象として、主な相違点を掲載します。

比較項目 Mother Vegetable Confidence 鉱物由来シリカ 籾殻由来シリカ
原材料 微細藻類(珪藻) 石英などの鉱物 米の籾殻
原料の取得 室内培養 鉱物の採掘 籾殻の回収
シリカの形成・取得 珪藻がケイ素を取り込み、シリカ骨格を形成 鉱物に含まれるシリカを精製 籾殻中に蓄積されたシリカを回収
硫酸や塩酸等の酸使用 不使用 使用 使用
高温工程 高温焼成による精製は不実施 焼成を伴う 燃焼・焼成を伴う
精製・回収方法 遠心分離など 酸処理・焼成など 酸洗浄・燃焼など
シリカの由来・特徴 生物が形成したシリカ骨格を利用 鉱物に含まれるシリカ 植物が蓄積したシリカ

鉱物由来シリカについては酸処理・焼成を伴う精製方法、籾殻由来シリカについては酸処理・燃焼を伴う回収方法を比較対象としています。

なお、合成非晶質シリカには、ケイ酸塩と酸を反応させる湿式法や、ケイ素化合物を高温の火炎中で反応させる熱式法などがあります。これらは、上記の鉱物由来シリカの精製例や籾殻由来シリカの回収例とは、製法上区別されます。

Mother Vegetable Confidenceの製造上の特徴

Mother Vegetable Confidenceは、微細藻類が形成したシリカ骨格を利用し、硫酸や塩酸等の酸による化学的な抽出や高温焼成による精製を行わずに原料化することを特徴としています。また、管理された室内培養環境を利用し、農薬・化学肥料を使用しないことも特徴の一つです。

一般財団法人日本食品分析センターによる分析試験では、シリカの含量96.9%が確認されています。

※96.9%は2026年3月16日発行の分析試験成績書(第26017229001-0101号)における提出検体の結果です。

Mother Vegetable Confidenceのシリカ製造方法

Mother Vegetable Confidenceでは、微細藻類が形成したシリカを活用し、硫酸や塩酸等による酸抽出や高温焼成による精製を行わずに原料化しています。

1. 管理された室内培養

Mother Vegetableの培養方式では、光、水、温度などの条件を管理できる室内培養環境を利用します。屋外環境への依存を抑え、培養条件の安定化を図ることが目的です。また、外部からの粉じん、虫、その他の異物が混入するリスクを低減することにもつながります。

2. 農薬・化学肥料を使用しない培養

Mother Vegetableは、培養時に農薬や化学肥料を使用しません。原料の品質を管理するうえでは、培養設備だけでなく、使用する水や培養資材の管理も重要となります。

3. シリカ骨格の形成

培養中の微細藻類は、水中の溶存ケイ素を取り込み、生命活動を通じてシリカ骨格を形成します。
この段階で、生物由来のシリカ構造が形成されます。

4. 乾燥・遠心分離など

収穫した微細藻類について、洗浄、乾燥、遠心分離、分級などの工程により、シリカを多く含む部分を分離します。この製造方法では、硫酸や塩酸等の酸を用いたシリカの化学的抽出や、高温焼成による精製を行わないことを特徴としています。

5. 品質確認

収集されたシリカパウダーは、第三者機関による分析試験、成分含量、規格試験を実施し、品質の確認を行います。

BIOGENIC COMPONENTS

微細藻類が生きていた証が、シリカに残る。

高純度のシリカに含まれる、生物由来の成分。

Mother Vegetable Confidenceは、遠心分離の工程で、シリカ(SiO₂)を主成分としながら、少量の、食物繊維、タンパク質、脂質など、微細藻類に由来する有機成分が含まれます。

これは、Mother Vegetableの珪藻が、水中のケイ素を取り込み、生命活動を通じてシリカの骨格を形成するほか、細胞内に光合成を担う葉緑体や、タンパク質、脂質なども持っているためです。

一般的な合成シリカは、石英砂などに由来する原料を化学反応させて、シリカを形成します。一方で、Mother Vegetable Confidenceは、微細藻類が形成したシリカを利用し、硫酸や塩酸等の酸による化学的な抽出や高温焼成を行わず、遠心分離などの工程を中心に原料化するため、高純度のシリカを主成分としながらも、原料となった微細藻類に由来する有機成分が残されています。

こうした有機成分の存在は、Mother Vegetable Confidenceが生物由来の素材であることを示す、組成上の特徴の一つです。

  • 無水ケイ酸(SiO₂) 96.9〜97.1%
  • タンパク質 含有(2.4〜2.6%)
  • 食物繊維 含有(0.3〜0.5%)
  • 脂質 含有(0.1%以下)
  • 水分 0.1%

※成分の数値は、製品の成分表示と分析試験成績書の値をもとにしています。

Mother Vegetable Confidenceのシリカ純度と分析結果

第三者機関による品質分析

Mother Vegetable Confidenceは、一般財団法人日本食品分析センターによる分析試験を実施しています。以下の表に表示されている「無水ケイ酸」とは、ケイ素と酸素から構成される二酸化ケイ素(SiO₂)のことで、一般に「シリカ」と呼ばれる成分を指します。

2026年3月16日付の分析試験成績書において、無水ケイ酸含量96.9%が確認されており、また、重金属・ヒ素などの試験項目についても、医薬部外品原料規格への適合が確認されています。

第三者機関による分析結果

項目 結果
検体名Mother Vegetable Confidence
試験対象成分無水ケイ酸
無水ケイ酸含量96.9%
重金属規格適合
ヒ素規格適合
フッ素20ppm以下
色・形状白色粉末
においなし
試験機関一般財団法人日本食品分析センター
成績書番号第26017229001-0101号
発行日2026年3月16日

医薬部外品原料規格への適合

分析試験では、医薬部外品原料規格に基づく試験項目について適合する結果が得られています。

Mother Vegetable Confidenceの肌への使用

シリカの化粧品原料としての用途

シリカは、化粧品原料として使用されており、主に、粉体の感触調整、吸着、固結防止、製品の質感調整などの目的で利用されています。(一方で、シリカは化粧品原料のなかでもコストが高く、使用量も限定される傾向にあります。)

Mother Vegetable Confidenceについても、これらの用途を含む化粧品原料のほか、医薬品原料としての活用を進めています。

想定される製品用途

化粧品原料や医薬品原料として、以下のような製品への活用を進めています。

  • スキンケアクリーム
  • ボディケア製品
  • パウダー化粧品
  • ローション・ミスト
  • ヘアケア製品
  • 創傷クリーム(第三類医薬品)

各用途への適合性は、最終製品の処方および使用方法によって異なります。

Mother Vegetable Confidenceに関するよくある質問

Q1. Mother Vegetableのシリカと普通のシリカの違いは何ですか?

Mother Vegetable Confidence(Mother Vegetable由来シリカ)と一般的なシリカの主な違いは、原料の由来とシリカの形成・製造方法です。Mother Vegetable Confidenceは、微細藻類が水中のケイ素を取り込み、生命活動によって形成したシリカを利用します。

一般的な合成シリカには、化学反応や高温工程によってシリカを生成する製法があります。Confidenceは、微細藻類由来のシリカを遠心分離などの工程を中心に原料化する点が特徴です。

Q2. Mother Vegetable Confidenceは天然シリカですか?

はい、Mother Vegetable Confidenceは、微細藻類が形成するシリカを活用した天然由来のシリカです。

Q3. Mother Vegetableのシリカは何からできていますか?

微細藻類が水中のケイ素を取り込み、シリカ骨格を形成します。第三者分析ではシリカの含量96.9%が確認されています。

Q4. Mother Vegetableでは、どのような微細藻類がシリカを形成しますか?

スケレトネマ、キートセロス、アウラコセイラなどの珪藻が該当します。これらの珪藻は、水中のケイ素を利用してシリカの殻や骨格を形成する生物です。

Q5. Mother Vegetable Confidenceの製造の過程で硫酸などを使用しますか?

いいえ、使用していません。Mother Vegetableの製造説明では、Confidenceは硫酸や塩酸等の酸によるシリカの化学的抽出を行わない方式としています。乾燥や遠心分離を中心に原料化しています。

Q6. Mother Vegetable Confidence(シリカ)の製造には高温焼成が必要ですか?

いいえ、高温焼成を行っていません。
世の中では高温工程を用いるシリカ製造方法もありますが、Mother Vegetable Confidenceは、生命が作り上げたシリカによる骨格をそのまま残すため、高温焼成による精製を行いません。

Q7. Mother Vegetable Confidenceのシリカ純度は何%ですか?

2026年3月16日付の日本食品分析センターによる分析試験で、シリカの含量96.9%が確認されています。

Q8. Mother Vegetable Confidenceは非晶質シリカですか?

はい、Mother Vegetable Confidenceは非晶質シリカです。

Q9. Mother Vegetable Confidenceは肌に使用できますか?

はい、Mother Vegetableのシリカは、化粧品に使用される原料の一つとして、肌への使用が可能です。ただし、肌への使用における安全性や肌への相性については個人差がございますので、最終製品の処方や使用条件をご確認の上でご利用ください。肌に合わない場合は使用を避けてください。

技術資料・原料情報

原料情報など、専門的な資料が必要な場合は、医療・研究機関向け資料のページをご確認ください。

関連リンク

参考文献・資料

1. 珪藻によるシリカ形成

A review on diatom biosilicification and their adaptive ability to uptake other metals into their frustules for potential application in bone repair.

Journal of Materials Chemistry B, 2021.

https://doi.org/10.1039/D1TB00322D

2. 合成シリカの製造方法

Synthetic Amorphous Silica and Silicate Industry Association.

Synthetic Amorphous Silica Manufacturing Processes.

https://www.sassiassociation.org/about-silica/sas-manufacturing

3. 鉱物由来シリカの酸処理・焼成

Advanced Processing Techniques and Impurity Management for High-Purity Quartz in Diverse Industrial Applications.

Minerals, 2024.

https://www.mdpi.com/2075-163X/14/6/571

4. 籾殻由来シリカの酸処理・燃焼

Production of High Purity Amorphous Silica from Rice Husk.

Procedia Chemistry, 2016.

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1876619616001388

Preparation of Silica from Rice Husks.

Journal of the American Ceramic Society, 1996.

https://doi.org/10.1111/j.1151-2916.1996.tb08931.x

5. 化粧品原料としてのシリカ

Amended Safety Assessment of Synthetically Manufactured Amorphous Silica and Hydrated Silica as Used in Cosmetics.

International Journal of Toxicology, 2025.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40932354/

※当該研究は合成非晶質シリカ等に関する安全性評価であり、Confidence固有の安全性を証明するものではありません。

6. Mother Vegetable Confidence分析試験成績書

一般財団法人日本食品分析センター

試験成績書番号:第26017229001-0101号

発行日:2026年3月16日