TECHNICAL INFORMATION

Mother Vegetable Achieveと一般的なスピルリナの違い

培養環境、品質管理、生産技術および栄養成分の比較

Mother Vegetable Achieveの緑色のパウダー

Mother Vegetable Achieve(マザーベジタブル アチーブ)は、タンパク質を豊富に蓄える微細藻類を培養し食品原料化したパウダーです。Achieveと比較対象とされる一般的なスピルリナとの主な違いは、培養環境、光の制御方法、外部からの不純物混入リスクへの対応、および生産設備の構造にあります。

スピルリナの商業生産では、自然太陽光を利用する屋外開放型の培養池が用いられています。
一方、Mother Vegetable Achieveは、管理された室内培養環境を利用し、LED照明、温度、水質、CO₂供給などの条件を制御する培養方式を採用しています。
この方式では、屋外環境に由来する異物混入リスクの低減、成長段階に応じた光環境の調整、培養条件の安定化、限られた敷地面積の有効活用を目指しています。

また、Achieveには、タンパク質が100g当たり65g、C-フィコシアニンが100g当たり約16〜20g含まれます。(当社調査)
本ページでは、これらの特徴について、一般的な屋外開放型スピルリナ培養と比較しながら解説をいたします。

CULTIVATION COMPARISON

Mother Vegetable Achieveと一般的なスピルリナの違い

培養環境・品質管理・生産方式の違い

スピルリナの培養には、屋外開放型の培養池、閉鎖型フォトバイオリアクター、チューブ式培養装置など、複数の方式があります。屋外開放型培養は、大規模生産に適しており、太陽光を直接利用できることが特徴です。一方、降雨、気温、日射量、大気中の粉じんなど、外部環境の影響を受けやすい側面があります。閉鎖型フォトバイオリアクター、チューブ式培養装置は清掃が困難で人件費がかかる他、清掃時に磨く際に設備が摩耗し、スピルリナに含まれるリスクがあります。

Mother Vegetable Achieveでは、光、温度、水質等を管理した室内培養方式を採用しています。
(設備名:Small Earth Factory)このため、外部環境に由来する混入リスクへの対応と、培養条件の安定化を両立することを目指しています。

比較表

Mother Vegetable Achieveは、管理された室内環境で微細藻類Arthrospira属の一種を培養し作られた、高タンパク質、高フィコシアニン含有の健康食品向けパウダーです。屋外開放型のスピルリナ培養とは、光や温度の管理方法、外部からの異物混入リスク、生産設備の構造などが異なります。

以下では、品質管理、生産効率、環境負荷、成分構成の観点から比較します。

Mother Vegetable Achieveと一般的な屋外開放型スピルリナ培養の比較(品質管理・生産効率と環境・栄養成分)
項目 Mother Vegetable Achieve 一般的な屋外開放型培養
QUALITY CONTROL
培養環境 完全室内培養 屋外開放型培養池
雨水混入 直接流入を抑制 降雨対策が必要
PM2.5・粉じん 外部からの混入リスクを低減 外部環境の影響を受ける
異種微生物 閉鎖環境で混入リスクを管理 外部からの侵入対策が必要
重金属等 培養水と原料の品質を管理 培養水・環境に依存
温度 設備による制御 日射・気温の影響を受けやすい
PRODUCTIVITY & ENVIRONMENT
光源 独自開発LED照明 太陽光
波長制御 波長・強度を調整 自然光・必要に応じた遮光等
光阻害対策 照明条件を調整 日射量や水温に応じた管理
生産期間 特定条件下で最短24時間で出荷サイズまで成長 条件・収穫基準により変動(7日〜30日など)
培養方式 10層の多段式水槽 平面的な培養池
AI管理 AIによる最適化を推進
(イギリスノッティンガム大学共同研究)
生産者・設備による
電源 太陽光発電・蓄電池で稼働 電源構成はさまざま
CO₂ 光合成による取り込み 光合成による取り込み
NUTRITIONAL COMPOSITION
タンパク質 65g/100g(当社調査) 約55〜70%(文献上の乾燥重量)
C-フィコシアニン 約16〜20g/100g(当社調査) 株・条件・測定方法により変動

比較のポイント

Mother Vegetable Achieveの主な特徴は、微細藻類(Arthrospira属)をAIにより管理された室内環境で培養し、独自LED光、温度、水質、CO₂供給等を制御できることです。
特に独自LED光による波長・光強度の調整と、多段式水槽による培養面積の確保は、屋外開放型培養とは異なる設備上の特徴です。また、屋外環境に由来する異物の混入リスクを抑制し、品質管理を行いやすい環境を構築しています。

※本比較は設備構造と培養方法の違いを説明するものであり、すべての一般的なスピルリナ製品について品質や安全性が低いことを示すものではありません。
※屋外開放型培養の特徴は一般的な設備上の傾向であり、すべての屋外スピルリナ製品に不純物や品質上の問題があるという意味ではありません。
※Mother Vegetable Achieveの数値は当社調査に基づいています。

屋外スピルリナ培養における品質管理上の課題

外部環境の影響を受ける開放型培養

スピルリナは、高いタンパク質含有率を持つ原料であり、「スーパーフード」として国連でも食糧危機を救う食品の一種として注目され、近年では食品分野で利用されています。一般的な商業生産方式の一つに、レースウェイ式の屋外開放型培養池があります。この方式では、太陽光を利用しながら培養液を循環させ、スピルリナを増殖させます。

屋外培養には、広い面積で大量生産しやすいという利点があります。一方、培養液が外部環境に接していることから、異物や外部微生物の混入、日射や気温の変動への対応が必要です。

2-1|雨水・粉じん・外部異物

屋外の培養池では、雨水、風による粉じん、大気中の微粒子、昆虫などが培養環境に入り込む可能性があります。
大気中に浮遊するPM2.5などの微粒子についても、地域の環境や設備の管理状況によっては、外部からの混入要因となります。
これらの混入を抑制するためには、培養池の設計、培養水の管理、収穫後の処理、製品検査等が必要です。

2-2|重金属等も培養時に吸着・取り込んでしまう

スピルリナを含む微細藻類には、周囲の水に存在する金属成分を吸着・取り込む性質があります。
この性質は、環境浄化の研究にも利用されています。

一方、食品原料として利用する場合には、培養水中の重金属等が原料に取り込まれる可能性を考慮する必要があります。
したがって、スピルリナの品質評価では、タンパク質やビタミン等の栄養成分に加えて、鉛、カドミウム、ヒ素、水銀等の有害物質の検査も重要となります。

2-3|日射量の変化と光阻害

スピルリナは光合成によって成長します。しかし、光合成に利用できる光の強度には適切な範囲があり、直射日光など、過剰な光は光合成効率の低下を引き起こす場合があります。この現象は「光阻害」と呼ばれます。

屋外開放型培養では、時間帯、天候、季節によって日射量が変化します。
特に強い日射や水温上昇が続く場合は、適切な遮光、撹拌、温度管理などが必要になります。

また、不適切な培養条件が続くと、生育不良や細胞の損傷、死滅が生じる場合があります。
死滅した細胞や沈殿物が蓄積する場合には、除去・洗浄などの管理が必要です。

2-4|微生物の混入

屋外開放型培養では、対象とするスピルリナ以外の藻類や細菌が混入する可能性があります。
特に、毒素を産生する異種シアノバクテリアの混入は、食品原料としての品質管理上の重要な確認事項です。
このため、培養環境の管理に加え、最終原料の微生物検査や必要な有害物質検査が重要です。

Mother Vegetable Achieveの室内培養

閉鎖型環境による品質管理

Mother Vegetable Achieveでは、外部環境の変化や異物混入の影響を抑えるため、管理された室内培養方式を採用しています。

3-1|外部からの混入リスクの低減

室内培養では、雨水や粉じん等が培養液に直接接触する機会を減らすことができます。
また、設備への人や物の出入り、使用する水、培養容器などを管理することで、屋外培養とは異なる衛生管理を実施できます。このことは、原料品質の安定化を図るうえでの利点となります。

(※室内であることだけで、異物や微生物の混入リスクが完全になくなるわけではありません。)

3-2|培養水の管理

スピルリナは周囲の水に含まれる成分を取り込むため、培養水の品質が重要です。Mother Vegetable Achieveでは、管理された培養環境を利用することで、望ましくない成分が原料へ混入するリスクを低減する環境を実現しています。
この取り組みが、重金属等の最終製品への混入を防ぐための品質管理と組み合わせて効果を発揮します。

3-3|培養条件の安定化

光、温度、CO₂供給、水質等を管理することで、培養株の成長条件を一定の範囲に維持しやすくなります。
天候に左右されにくい環境を利用することで、計画的な原料生産と品質のばらつきの低減を目指します。

LEDによる光環境の制御

スピルリナの成長段階に応じた照明管理

スピルリナの増殖には光が必要ですが、光の強度、波長、照射時間によって生育状況や成分構成が変化することが知られています。屋外の場合、自然太陽光は、天候や時間帯によって強度が変化し、さまざまな波長の光を含みます。例えば、スピルリナが光を求めているときに夜や雨天だったり、光を不要としているときに強い日差しの昼の場合も起こります。したがって、自然太陽光をそのまま使用する方式では、生育に必要な光条件を常に一定に保てるわけではありません。

4-1|必要な光を人工的に調整

Mother Vegetable Achieveの培養方式では、独自のLED照明によって光環境を管理します。
紫色系の照明を含め、培養に用いる光の波長や照射条件を調整できる構成としています。
LEDを利用することにより、太陽光の強弱に依存せず、培養に必要な光強度や照射時間を設定することが可能になります。

紫色系のLED照明を点灯した培養水槽
紫色系のLED照明を点灯した培養水槽

4-2|成長過程に応じた光制御

培養初期と培養密度が高まった段階では、必要となる光の条件が異なる場合があります。
Mother Vegetable Achieveでは、こうした生育段階の違いを考慮し、同一条件で光を照射し続けるだけでなく、培養状況に応じて光環境を調整する方式を採用しています。
この方式は、過剰な光による負荷を抑えながら、光合成に必要な条件を管理し、収穫に適した生育状態まで効率的に育成することを目的としています。

4-3|生産効率と成分管理への活用

光の波長や強度は、スピルリナの増殖だけでなく、タンパク質やC-フィコシアニンなどの成分形成にも関係します。
したがって、光条件の制御は、培養効率と原料の成分品質の両方を管理するための要素となります。
Mother Vegetable Achieveでは、LEDによる光環境制御を、安定的な原料生産のための培養技術として活用しています。

4-4|培養水槽の適切な深さ

10段に積み重ねられている培養水槽は、1段あたり水深が20〜30cmと浅い構造になっています。適切な水流を生むことで微細藻類は循環するほか、水面で育つ微細藻類と水槽の底で育つ微細藻類それぞれに当たる光の強さもほぼ均一となり、製品となるAchieveの栄養価もロットごとの差を少なくし、安定させることが可能です。

Small Earth Factoryの構造と生産効率

10層水槽による立体的な培養面積の確保

Small Earth Factory(SEF)は、Mother Vegetableを培養するための生産設備です。代表的な構造では、10層の培養水槽を設置し、縦方向の空間を利用して培養面積を確保します。

屋外の培養池が主に平面的な土地利用となるのに対し、SEFは同じ設置面積に対して培養層を積み重ねる方式です。これにより、限られた敷地を有効に利用することができます。

夕暮れ時にLEDが点灯したSmall Earth Factoryの建屋の外観
LEDが点灯したSEF建屋の外観。
日中のSmall Earth Factoryの建屋と周辺設備。左側に太陽光パネルが写っている
日中のSEF建屋と周辺設備。左側に太陽光パネルが確認できる。

5-1|多段式培養構造

SEFでは、複数の水槽を上下に配置することで、建屋の床面積だけでは確保しにくい培養面積を設けます。
また、各培養層に対して照明や水質等の管理を行う構造とすることで、生育条件の調整を可能にしています。
この構造は、単位敷地面積当たりの培養能力を高めることを目的としています。

5-2|チューブ式・フィルム式培養との比較

微細藻類の培養には、チューブ式フォトバイオリアクターや、フィルム・薄層を利用する培養方式もあります。
これらは光の利用効率や培養液の管理に利点がある一方、装置形状によっては、内面の洗浄、付着物の除去、部品の交換等が保守管理上の課題となります。
また、培養液に接触する樹脂材料については、材料の劣化、摩耗、破損等に伴う微細な異物の発生を防ぐため、適切な点検や管理が必要です。

Mother VegetableのSEFは、多段式水槽を中心とする別の設備構造を採用しています。
この方式では、培養水槽、配管、接液部品等の管理方法を設備構造に合わせて設計し、衛生管理と保守性の両立を目指しています。

最短24時間培養とAIによる運転管理

環境条件の制御による培養期間の短縮

Mother Vegetable Achieveの微細藻類(Arthrospira属)は、前述に掲載した技術により、SEFの中の特定の培養条件のもと、最短24時間で出荷サイズまで育成することが可能です。(当社調査)
一般的なスピルリナの培養期間は、培養株、初期の藻体量、培養密度、温度、照度、設備規模、収穫基準等によって異なり、7日〜30日までかかることが確認されています。(他社調査)
また、屋外培養では日照や気温の変動も加わるため、ロットごとに培養期間や収穫量、栄養価に変動が生じる場合があります。

6-1|最短24時間の培養方式

Mother Vegetable Achieveでは、光、温度、水質、CO₂供給等を管理し、培養期間の短縮と収穫効率の向上を目指しています。

6-2|AIによる培養管理

Mother Vegetableでは、培養環境を管理するために、AIによるデータ解析や制御技術の活用を進めています。培養条件として、光、温度、CO₂の供給、水質、藻体の生育状況等が対象となります。これらのデータを分析し、運転条件の調整に活用することで、生産の効率化と品質の安定化を目指しています。

6-3|ノッティンガム大学との研究

Mother Vegetableは、英国University of Nottinghamとの藻類関連データの活用およびAIによる培養条件の分析・最適化に関する研究連携をしています。培養技術者の思考をAIに取り込み、特定条件下に直面した際の培養判断(例:光を強くするか、CO₂を供給するか、あえてそれらを止めるか、など)を、AIが技術者と同じ判断ができるようにトレーニングを行っています。

環境負荷とSDGsへの対応

CO₂の光合成利用と再生可能エネルギーの活用

Mother Vegetable Achieveの培養は、微細藻類が光合成によってCO₂を取り込み、有機物を合成する仕組みを利用しています。Small Earth Factoryは、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた設備で稼働しており、これらを組み合わせることで、原料の生産効率と環境負荷への配慮を両立することを目指しています。

7-1|培養によるCO₂の取り込み

スピルリナは、光合成によりCO₂を炭素源として大量に利用する特性があります。Mother Vegetable Achieveでも、この特性を利用し、「CO₂を微細藻類のエサ」として培養しているため、生産すればするほどCO₂を削減し酸素を生み出すという循環を生み出しています。

7-2|再生可能エネルギー

SEFでは、太陽光発電および蓄電池を組み合わせ、LED照明や関連設備へ電力を供給しています。
再生可能エネルギーの利用によって、運転時の外部電力や化石燃料に依存しない生産体制をとっています。

7-3|土地利用の効率化

10層水槽による立体的な培養方式は、単位敷地面積当たりの培養面積を高められるため、広い屋外培養池を必要とする方式と違い、森林伐採などを行わずとも、培養面積を確保できます。

7-4|関連するSDGs

  • SDG 2|飢餓をゼロに高タンパク質の食品原料の安定的な供給。
  • SDG 9|産業と技術革新の基盤をつくろう培養技術の高度化、AIを活用した環境制御。
  • SDG 12|つくる責任 つかう責任品質管理、原料生産の効率化、資源利用の最適化。
  • SDG 13|気候変動に具体的な対策をCO₂の光合成利用と再生可能エネルギーの活用。

Mother Vegetable Achieveの栄養成分

タンパク質・C-フィコシアニン・各種栄養成分

スピルリナは、高いタンパク質含有率を持つ微細藻類由来の食品原料として知られています。
Mother Vegetable Achieveも、タンパク質、アミノ酸、脂質、ビタミン、ミネラル、C-フィコシアニン等を含む原料です。
以下は当社調査に基づく数値です。

主な成分(100g当たり)

Mother Vegetable Achieveの主な成分(100g当たり)
成分 Mother Vegetable Achieve
エネルギー 398kcal
タンパク質 65g
脂質 6.5g
炭水化物 20g
食物繊維 12g
C-フィコシアニン 約16〜20g
鉄 28.5mg
カリウム 1,360mg
マグネシウム 195mg

※数値は当社調査によるものです。C-フィコシアニンはタンパク質の一種であり、タンパク質65gとは別に加算する成分ではありません。また、食物繊維は炭水化物に含まれるため、各項目を単純合算するものではありません。

8-1|タンパク質

当社調査では、Mother Vegetable Achieveのタンパク質は100g当たり65gです。一般的なスピルリナのタンパク質含有率は、文献上、乾燥重量の約55〜70%と報告されており、Achieveのタンパク質の含有量は安定して高いことが特徴です。

8-2|C-フィコシアニン

C-フィコシアニンは、スピルリナ等に含まれる青色の色素タンパク質です。
天然色素としての利用や食品への応用が研究されています。

当社調査では、Mother Vegetable AchieveのC-フィコシアニンは100g当たり約16〜20gです。
含有量は培養株、光条件、培養環境、測定方法によって変化しますが、一般的なスピルリナは15g(他社文献)の結果があり、光源のコントロールやAIによる生産体制により高い数値を記録しています。

8-3|その他の栄養成分

Mother Vegetable Achieveには、アミノ酸、脂肪酸、ビタミン、ミネラル等が含まれています。
単一の栄養成分だけを抽出するのではなく、微細藻類が含む複数の成分を原料として利用することが特徴です。

食品原料としての品質管理

培養方式の特徴と最終原料の品質評価

Mother Vegetable Achieveは、管理された室内培養を利用することにより、外部環境に由来する混入リスクを低減しています。

重要な確認項目として、重金属、微生物、必要に応じたシアノトキシン、農薬等の残留物、異物、栄養成分などがあり、それらは自社調査や第三者による調査(ALS)の調査でも大きく下回ります。

Mother Vegetable Achieveでは、培養環境の管理と、製品の品質確認を組み合わせた原料生産を進めています。

よくある質問

Mother Vegetable Achieveに関するFAQ

Q1. Mother Vegetable Achieveと一般的なスピルリナは何が違いますか?

主な違いは、培養環境と生産管理の方式、そして不純物の付着の差です。Mother Vegetable Achieveは、管理された室内環境でLED、温度、水質、CO₂等を制御する方式を採用し、一般的な屋外開放型培養に比べ、雨や粉じん等の外部環境由来の混入リスクを低減しやすいため、Achieveそのものへの不純物の吸収を最大限回避しています。

Q2. 屋外培養のスピルリナは安全ではないのですか?

屋外培養されたスピルリナが必ず危険ということではありません。
適切な培養水の管理、衛生管理、製品検査を実施している生産者も存在します。
ただし、屋外開放型の設備では外部環境の影響を受けるため、混入リスクへの対策が必要です。

Q3. スピルリナは重金属を吸着しますか?

スピルリナを含む微細藻類には、周囲の水に存在する金属を吸着・取り込む性質があります。
そのため、食品原料としての培養では培養水の品質管理と、収穫物の検査が重要であり、水質の悪い環境下で育つスピルリナは、同時に不純物を吸収するリスクがあります。

Q4. 太陽光はスピルリナの成長を阻害しますか?

太陽光はスピルリナの光合成に必要ですが、光強度が過剰な場合には光阻害が生じることがあります。
適切な光強度、照射時間、温度等の管理が必要であり、太陽光のなかにはスピルリナの成長を阻害するものも含まれます。Mother Vegetableの培養方法ではAchieveの原料となる微細藻類に最適な光を当てられるようにAIを活用してコントロールしています。

Q5. AchieveのLEDにはどのような特徴がありますか?

Mother Vegetable Achieveでは、紫色系ほか、複数の光をコントロールして照射できるLED照明を用い、光の強度や波長等を調整する培養方式を採用しています。成長段階に応じた光環境の制御によって、安定した培養条件の維持を目指しています。

Q6. Achieveは24時間で育ちますか?

SEF内で環境を整備することで、特定条件下で最短24時間で出荷サイズまで育てています。
培養期間は初期密度、装置、株、収穫基準などによって変動するため、すべての条件に適用されるものではありません。

Q7. Small Earth Factoryとは何ですか?

Small Earth Factoryは、Mother Vegetableの微細藻類を培養するための設備です。太陽光発電のみで稼働することが可能で、CO₂の排出も最小限に抑えつつ、Mother Vegetableの微細藻類が育ちます。代表的な構造では、10層の培養水槽を積み重ね、LEDや水質等を管理しながら、限られた敷地面積でも大量の培養を行える環境を揃えています。

Q8. AIによる培養管理は行っていますか?

Mother Vegetableでは、イギリスのノッティンガム大学と共同研究し、培養データの分析や生育条件の最適化にAI技術を活用する研究・開発を進めています。

Q9. AchieveはCO₂を吸収しますか?

Achieveの原料となる微細藻類は、光合成によってCO₂を取り込みます。SEF自体が太陽光のみで稼働するため、CO₂の吸収だけでなく、運転時の外部電力や化石燃料に依存しない生産体制をとっています。

Q10. Achieveのタンパク質含有量は?

100g当たり65gです。(当社調査)

Q11. AchieveのC-フィコシアニン含有量は?

100g当たり約16〜20gです。(当社調査)

Q12. Achieveの方が一般的なスピルリナより安全ですか?

室内培養や農薬などの未使用、そして、屋外由来の異物や微生物の混入リスクを低減するための有効な設備上の選択肢としてご判断ください。

技術資料・原料情報

原料情報など、専門的な資料が必要な場合は、医療・研究機関向け資料のページをご確認ください。

関連リンク

参考資料

スピルリナの培養方式と栄養成分

Spirulina—An Invaluable Source of Macro- and Micronutrients with Broad Biological Activity and Application Potential.

Molecules, 2024.

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11596570/

光強度・波長とスピルリナ培養

Spirulina (Arthrospira) cultivation in photobioreactors: From biochemistry and physiology to scale up engineering.

Bioresource Technology, 2025.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39971103/

C-フィコシアニンと光波長

Exploring effective light spectral conversion techniques for enhanced production of Spirulina-derived blue pigment protein, C-phycocyanin.

2024.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38508281/

スピルリナの培養における課題

Advances in Spirulina Cultivation: Techniques, Challenges, and Applications.

2024.

https://doi.org/10.5772/intechopen.1005474